機械式駐車場の課題とは?

マンション管理士のマー坊です。

あなたが住んでいるマンションには機械式駐車場はありませんか?

実は機械式駐車場には多くの課題があるのです!

⬛ 機械式駐車場の主な課題

1. 維持管理費の増大

定期点検・修理・部品交換が必要で、ランニングコストが高い。

古くなるほど、修理費や保守費用がかさんでくる。

メーカーが部品の製造を終了してしまうと、維持が困難になることも。


2. 老朽化と更新の難しさ

耐用年数(通常20〜30年)を超えると、安全性や操作性に問題が出てきます。

更新(入れ替え)には多額の費用が必要。

特に築年数の経ったマンションでは、更新費用の負担を巡って住民間で意見が割れるケースが多いです。


3. 利用者の減少

車離れや、小型車・EVの普及などにより、機械式駐車場のサイズや用途が合わなくなってきています。

若い世代を中心に車を持たない人が増加し、空き区画が出てくる。

「空いているのに使えない」という利用効率の低さが問題に。


4. 操作の煩雑さと待ち時間

操作に時間がかかり、朝の出勤時などに渋滞や待ち時間が発生。

高齢者や非居住者には使い方が難しい場合もあります。

エラーや停止が起きた場合の対応も大変。


5. 安全性の問題

子供が近づくと危険。

誤操作による事故、車両や人の挟まれ事故も報告あり。

台風・地震などの災害時に被害が出やすい構造も。


6. 撤去・廃止のハードル

機械式をやめて平置きや駐輪場にするには、建築基準法や消防法の規制が関わってきます。

容積率や駐車場義務台数の兼ね合いで簡単には撤去できません。

費用負担の合意形成が難しいです。

ここからは解決にむけた動きの例です!

⬛ 解決に向けた動き(例)

課題 対応策の例

  • 老朽化 更新せず撤去してカーシェア導入や宅配ボックススペースへ転用
  • 利用者減少 近隣住民への貸し出しや月極駐車場化
  • 管理コスト 一部のみ残して縮小運用、管理委託先の見直し
  • 操作性 **スマート化(ICカードやスマホアプリ操作)**による利便性向上

以上があげられます。

機械式駐車場は年数が経ってくるとマンションにとっては悩みの種になってしまいます!