マンションの免震装置を知ろう!

マンション管理士のマー坊です!

マンションの「免震装置」はご存知ですか?

免震装置は何か?そして、免震装置があるマンションは、ないマンションと比較して価値が変わるのかなど、分かりやすく説明します。



■ まず、免震装置とは?

免震装置(めんしんそうち)とは、地震の揺れを建物に伝わりにくくするための装置です。
地震が起きたときに、建物自体が大きく揺れないようにするのが目的です。


■ 免震と耐震・制震の違い

●耐震…建物を強くして地震に耐える。
●制震…揺れを吸収する装置を入れて、 建物の中で揺れを和らげる。
●免震…建物と地面の間に装置を入れて、地震の揺れを建物に伝えない。


■ 免震装置の仕組み

免震装置は、建物の基礎と地面の間に設置されます。
代表的な装置には次のようなものがあります:

●積層ゴム(しっかり支えながらも横にゆれる)

●ダンパー(揺れをゆっくり吸収)

●滑り支承(滑って揺れを逃がす)


地震が起きたとき、地面は大きく揺れても、建物はゆっくりと少しだけ動くようになっています。



■ メリット・デメリット

メリット

●地震の揺れが大幅に軽減され、家具の転倒やガラスの破損も減る

●上層階でも揺れが小さい

●建物や設備の被害が少なくなり、災害後の復旧が早い


デメリット

●建設コストが高くなる(一般に耐震構造より1割〜2割増し)

●設置スペースが必要(地下や1階部分に空間ができる)

●装置の定期点検・メンテナンスが必要(特にゴムの劣化など)




■ マンション選びや管理でのポイント

●免震構造のマンションは、資産価値が維持されやすい

●地震後も住み続けやすく、修繕費のリスクが低い

●管理組合としては、免震装置の定期点検計画をしっかり立てる必要あり
ます。