マンションの住戸のリフォームは無制限??

マンションの専有部分をリフォームする際には、以下のような注意点があります。トラブルを避け、スムーズに進めるためにも、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。



✅ 1. 専有部分と共用部分の違いを明確にする

マンションは「区分所有法」により、**専有部分(自分の持ち物)と共用部分(住人全体の共有財産)**に分かれています。

専有部分の例:室内の壁紙、フローリング、キッチン、浴室(内部)

共用部分の例:窓枠・サッシ、玄関ドアの外側、配管の一部、バルコニー


🔸 共用部分はリフォームできない(または管理組合の許可が必要)ため、まずは「どこまでが専有か」を管理規約で確認しましょう。

✅ 2. 管理規約・使用細則を確認する

マンションごとに定められた管理規約や使用細則には、リフォームに関するルールが記載されています。

工事可能な時間帯や曜日

防音・断熱性能に関する制限(特に床材の変更時)

業者の立ち入り方法、申請方法

原状回復義務の有無


🔸 管理組合への事前申請・承認が必要なケースがほとんどです。勝手に工事をするとトラブルになります。

✅ 3. 隣接住戸・上下階への配慮

マンションは集合住宅なので、騒音や振動が近隣トラブルの原因になりやすいです。

着工前に挨拶回りをする(特に上下左右の住戸)

工事日程や内容を事前に伝える

騒音が出る作業は時間帯を限定する

✅ 4. 床材の変更に注意(遮音等級の確認)

フローリングに変更したい場合は、**遮音等級(LL-45など)**に関する制限がある場合があります。

カーペットからフローリングへ変更 → 防音性能が求められる

管理規約で「直貼りフローリング禁止」の例も

✅ 5. 給排水・電気系統の制約

古いマンションでは配管の老朽化や構造上の制限がある場合があります。

水回りの位置変更が難しい(排水の傾斜や共用配管の位置)

電気容量の制限(特にIHやエアコンを複数追加する場合)

✅ 6. 信頼できるリフォーム業者を選ぶ

マンションリフォームの経験がある業者を選ぶことで、以下の点で安心です。

管理組合との調整経験がある

共用部分への影響を最小限に抑える工法を知っている

工事計画書の提出・養生なども丁寧に対応

✅ 7. 工事後の保証・アフターサービス

設備機器の保証期間や範囲

不具合発生時の対応スピード

長期修繕計画との整合性(後々の外装工事などに影響しないか)

専有部分をリフォームするときは上記に十分注意して行いましょう!