長期修繕計画に追加した方がよいものは❓

マンション管理士のマー坊です!

マンションにある設備によっては修繕計画に追加すべき項目があります。また、建物や設備の劣化状況、社会的要請、技術の進歩などに応じて変化します。



◼【建物・設備に関するもの】

1. 宅配ボックスの更新
ネット通販の普及によりニーズが高まっています。また、ウーバーイーツの普及により宅配BOXにも新しい機能が追加されているものもあります。

2. LED照明への交換
節電・長寿命。ランニングコスト削減効果があります。蛍光管が製造中止になりますので、LEDに交換する必要があります。マンション全部の照明を変えることになるので、費用を考えると修繕計画に追加するのが望ましいと言えます。すでに交換済みのマンションでは追加する必要はありません。

3. 非常用発電機の整備・更新
災害時対応力の強化。
大型のマンションには設備としてあるので、経年と共に更新が必要になります。また、防災グッズとしてマンションで携帯用で常備している場合は、他の防災グッズとあわせて更新することが望ましいです。そのため、長期修繕計画に追加するのが望ましいです。

4. インターホン設備の更新(カメラ付きへ)
セキュリティ向上。機器が10年ぐらいで不具合が生じてくるので、全体の機器の更新を長期修繕計画に追加することが望ましいです。

5. 機械式駐車場の更新・撤去検討
維持費高騰、利用者減少などを踏まえた判断が必要になります。機械式駐車場は別会計(機械式駐車場のみの会計)が望ましいです。その理由は、機械式駐車場はメンテナンスにも費用がかかること、更新に費用がかかるためです。

6. 自動ドア・エレベーターの更新
安全性・バリアフリー対応を目的として追加。

7.シャッターゲート、チェーンゲート

シャッターゲートをすべて更新する場合、費用が高額になってしまいます。そのため、更新について修繕計画に追加しておくのが望ましいです。

シャッターゲート、チェーンゲートは設備としてあっても、長期修繕計画には含まれていないことがおおいです。



◼【環境・省エネ対応】

1. 断熱・遮熱改修(窓・外壁等)

エネルギー効率の改善。


2. 太陽光パネルの設置(可能な場合)

再生可能エネルギーの活用。共用部分の電気代に使用したり売電することもできます。


3. EV充電設備の設置

電気自動車普及への対応。
新しいマンションには設置されていることがおおいですが、まだまだ普及率は高くないことから、長期修繕計画に追加するのは判断が難しい設備となります。





◼まとめ:追加時のポイント

現在の修繕計画を見直し、「住民ニーズ」「法改正」「技術進歩」に照らして必要なものを追加します。

特に居住性・安全性・資産価値向上につながる項目は優先度が高いです。

大規模修繕のタイミングと一体で検討すると、コスト効率も向上します。

以上となります。