マンション管理士のマー坊です!
分譲マンションに欠かせない長期修繕計画書。
具体的に何が書いてあるかお話ししましょう。
◼長期修繕計画書(ちょうきしゅうぜんけいかくしょ)」とは
マンションなどの建物を将来にわたって適切に維持・修繕していくための計画書です。一般的にはマンション管理組合が作成・保有し、建物の劣化や設備の更新時期に備えて、中長期的な修繕の内容と費用を見積もったものです。
◼長期修繕計画書の目的

長期修繕計画書の目的は下記の通りです。
●建物の資産価値を維持するため
●修繕の見通しを立て、計画的に修繕積立金を集めるため
●緊急性のない修繕工事を無理のないスケジュールで行うため
●理事会や総会で修繕内容を住民に説明しやすくするため
◼ 長期修繕計画書に記載される主な内容
●項目 内容の例
●対象施設 屋上防水、外壁、エレベーター、給排水管など
●修繕内容 塗装、防水更新、機械更新、配管更生など
●実施予定時期 12年目に大規模修繕、20年目に配管更新など
●概算費用 各修繕工事ごとの予算見積もり
●資金計画 修繕積立金の収支予測とその妥当性
◼ 計画期間の目安
通常 25年〜30年程度の期間を対象とし、5年から7年ごとに見直すのが一般的です。
◼ 誰が作成するの?
管理会社や建築士事務所などの専門業者が作成しますが、管理組合が主体です。
国のガイドライン(国土交通省)に準拠することが望まれます。
✅ 重要なポイント
修繕積立金の不足が起きないようにすることが大事です。
修繕時期が近づいたら、実施設計や見積もり、工事発注へ進むための準備資料になります。
近年は「長期修繕計画の精度」が住宅ローン審査や購入者の判断にも影響するケースがあります。
以上が長期修繕計画書に書かれている内容です。
ポイントにもあるように、金融機関から修繕工事の借入をする場合、精度が高い長期修繕計画書が必要になってくるので、費用はかかりますが、専門家に作成依頼しましょう!
