正しい見積もりの取り方

今回ご紹介するのは、正しい見積もりの取り方です。

分譲マンションでも賃貸でも戸建てでも同じですが、電気、水道、ガスなど生活に関わりかつ緊急性のあるものについては見積もりを取る時間がないので、早急に対応が必要になるため、業者に依頼しなければなりませんが、今回のは、大規模修繕工事など予定されている修繕工事や緊急性のない改修工事の場合を指します。

さて、正しい見積もりの取り方ですが、以下がポイントになります。

  • 仕様をそろえること
  • 2社以上からとること
  • 管理会社に相見積もりを依頼しないこと

では、一つ一つ説明します。

1.仕様をそろえること

工事仕様を揃えなければ相見積もりの意味はありません。外壁塗装で事例をだすと、塗装の種類、塗装の仕方など同じにしないと業者によって金額にばらつきが出てしまい比較ができなくなりなり、業者を決めることができなくなります。

事例は、外壁の塗装ですが、共用部のエントランスや戸建ての玄関の改修工事のようなデザイン性が高いものは、業者間で材料などのばらつきが出ますので、このような改修工事には予算の枠を決めて取る必要があります。
この予算枠を決めておかなければ、素材はピンからキリまであるので、上限はありません。そのため、予算枠を決めておくことで、その予算内に収まる改修工事にすればよいのです。

2.2社以上かとること。

相見積もりの業者は、2社以上が好ましいです。ただし、工事内容によっては5社以上から取得することもあります。

ここでのポイントは、どういう業者に依頼するかです。

当然、工事の経験などの実績、業績は必要ですが、この世の中業績は判断しにくいです。

よくあるマンションの話では、大規模修繕工事などでは10年の保証期間が設けられています。しかし、施行会社が10年の期間内に倒産や廃業することがあり、このような場合は、引き継ぐ会社によっては保証期間を補償してくれる企業もありますが、保証してくれない企業もありますので、注意が必要です。そのため、大規模修繕工事を控えているマンションでは、もしものことを考えて、施工業者が倒産したときの対応は確認しておくのがよいです。

さきほども記載しましたが、10年後の会社の業績は、この世間の情勢からでも判断がつかないので、いろいろのことを予想して対応を検討することが求められます。

3.管理会社に相見積もりを依頼しない

例えば、管理会社から大規模修繕工事の見積もりを受けて、業者がわからないし、どう対応していいかわからないから、管理会社に別の会社の相見積もりを依頼する方がいます。
この方法は良いかもしれませんが、相見積もりの取得としてはいけません。

その理由は、管理会社に相見積もりを依頼しても、結局関連会社に依頼をすることになり、中身が少し変わった金額と見積もり会社の名前が変わるだけです。

たとえば、A管理会社からA管理会社の見積もりの他にa業者の見積りが出てきても、このa業者はA管理会社の下請けで、A管理会社の支配下にあるので、A管理会社の見積もり金額よりも高い金額を出しているだけということがあります。

そのため、管理会社に相見積もりをお願いするのではなく、管理会社とは別ルートから相見積もりを取らないと意味がなくなります。

以上説明したように相見積もりは重要なことは知っていますが、方法を間違えると何の意味のない相見積もりとなってしまい損をしてしまうことになります。

相見積もりを取るときは今回のポイントを忘れずに押さえておきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です