『知って得する賃貸・退去あるある24 ~賃貸マンションの長期修繕計画~』

『知って得する賃貸・退去あるある24 ~賃貸マンションの長期修繕計画~』

賃貸マンションには分譲マンションにあるような長期修繕計画書はありません。

分譲マンションを購入すると、売主から引き継がれる資料で長期修繕計画書があると思います。そのため、分譲マンション購入者はご覧になったことが少なからずあると思います。
この長期修繕計画書とは、エレベーターの改修工事の時期や外壁の補修時期や工事金額の概算がかかれているもので、建物の修繕計画書になります。

賃貸マンションの場合、建物全体をオーナーが所有しているので、借りている方には直接影響がないことから配布されていないと思います。

分譲マンションの場合は、外壁などの共用部分も購入者全員のものになるので、修繕工事の時期や施工方法を検討する必要があり、直接影響があることから購入者に配布されていると思われます。

この長期修繕計画書ですが、賃貸管理会社で作成されているところは数少ないと思います。
実際、私が勤務していた管理会社でも賃貸マンションの長期修繕計画書をみたことがありません。代わりに月一回の建物点検があったので、その時に建物の状況を確認して、オーナーに提案する方法でした。

長期修繕計画書は、建物の修繕時期の周期が明記されているので、賃貸オーナーに対してもあることで、経営管理のスタンダードになります。

長期修繕計画書

今後、賃貸マンションに対しても長期修繕計画書を作成して、その計画書をもとにオーナーに提案することが望ましいと思われます。